パワハラは部下が精神的に弱くなっているから起こる? それだけが原因ではない

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パワハラ問題について「昔と違って部下が精神的に弱い」と言ってはばからない上司が大勢います。

よく上司側の言い分として「最近の若い奴は根性がない」「自分が若い頃はよく上司にカツを入れられてやってきたものだ」という言葉を聞く事がありますが、これは育ってきた環境の違い、企業を取り巻く環境が急速に変わってきていることに対する理解がまだ不足しているという現実を考えさせられる言葉です。

パワハラは受ける側の問題のみで片づけず、会社を取り巻く環境や職場環境が大きく変わり、はたらく人々に影響を与えていることを考える必要があります。

 

世代毎の育った環境の相違

教室

今、部下の立場にいる人の大半は上司の世代とは育ってきた時代背景、環境、受けてきた教育も大きく異なっています。今の上司の立場の人は、学校で先生から往復ビンタされた経験がある人もいれば、社会に出て上司から怒鳴られたり、多少の暴力的な事があったとしても耐性もあり、歯を食いしばって頑張ってきたのかもしれません。

厳しく育ってきて当たり前だった上司は「自分たちがそのように育ってきたからという大丈夫」という間違った感覚で部下と接してしまうため、今の世代の人の目からは「パワハラをしている」としか映らないのです。

 

雇用環境が昔とは明らかに違ってきている

昔

今は終身雇用が崩れ始め、年功型賃金・人事制度から成果主義へ移行する時代になりました。バブル崩壊以前は大きな問題がなければ、定年まで雇用も安定、賃金も好景気の影響を受け長く勤めた分だけ順調に上昇する事が期待できました。

しかし、現在はどうでしょう。成果主義に移行し、給料は順調に上昇するどころか収入はほぼ変わらず企業の業績が悪化すればはたらく側の責任を問われ、下がってしまう事もある。長引く不況でマーケットが低迷している状況の中で成果のみをひたすら求められる時代になってきてしまいました。

⇒パワハラと成果主義賃金制度についての記事はこちらをどうぞ

 

職場環境も変化している

赤い電話

安定した雇用環境が崩れ始め、「部下を厳しく指導し、その結果として会社が発展すれば自分の将来は安泰」と考える上司や「歯を食いしばって頑張れば出世もするし、給料もうなぎ登りで上がっていくから多少厳しいことを言われても我慢しよう」と考える部下がいたのは今や昔の話。

今は仕事の成果だけでなくスピードも求められ、自分が生き残るのが精一杯で上司や先輩も仕事を教える余裕もなくなってきています。こうした事からも些細なミスも許されない、弱音を吐けば淘汰される職場になっていきパワハラが生まれてしまうのかもしれません。

こうした様々な環境の変化がパワハラを引き起こす要因になっていてパワハラを受ける側だけの問題として片付けるものではないと筆者は考えております。

弱音も吐けずパワハラに苦しんでいる人はひとりで悩まず弁護士に相談することを考えましょう。

法律のプロフェッショナルが解決に導いてくれます。

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