パワハラを労働組合に相談し解決する。

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労働組合(従業員組合ともいう)とは

そもそも会社と労働者の力関係は、会社の方が立場的には圧倒的に優位です。例えば、あなたひとりで労働条件の維持・改善を社長に直談判することをイメージして下さい。それが出来る方は相当な命知らずの方とお見受けします。

労働組合という組織は、私たちの代表としてで会社側と対等の立場で賃上げ、パワハラ、セクハラ等の問題、長時間労働をなくしワークライフバランスを実現する等、労働条件の維持・改善に関わる交渉の他、企業の生産性向上といった政策提言など企業に対するチェッカーとしての役割も担っています。

 

ある会社の事例

ある会社では毎朝ミーティングが行われ、実績や目標達成への進捗状況について発表します。

その職場のトップが部下に対し「目標達成がこのままでは出来ない。どうするつもりだ!言ってみろ!今すぐに!」と激しい叱責を受けました。部下は「頑張ります。」と答えたものの、上司は「何が頑張るだ!精神論だけで物を言うな!具体的に金額でいくら、いつまでにやると具体的に言え!」と更に激しく追い込みます。

営業で今日の明日で早急に成果は上がりません。こういった事が毎日続き、段々エスカレートして普段の会話の中でも叱責されるようになり、部下は委縮して何も上司に言えなくなってしまいました。部下は「自分がすべて悪い。辞めた方が皆に迷惑がかからない。」とまで思い詰めてしまうようになりました。

いかがですか?皆さんの身の回りでこんな風景を見た事はありますか?あるとすれば、その職場は要注意です。通常の指導を逸脱しており、安全配慮義務にも違反しているのですから。

 

労働組合に相談する

見かねた同僚は労働組合の職場委員に相談しました。職場委員が上司に話しても、上司は「出来ない事を厳しく言って何が悪い。仕事は厳しいんだ。そんなに嫌ならやめてしまえ!」と聞く耳すら持ちません。

そこで労働組合に相談しました。事実関係を調査し、「部下が上司から毎日厳しい叱責を受け心身に不調を来しているので安全配慮義務違反に該当する。職場環境の改善を求める。」とし労働組合は会社に交渉しました。会社側は「上司の言動は業績達成のための部下への指導であり問題ない」と主張、組合側は職場委員からの証拠資料等を元に「従業員が精神的に追い詰められている状況はもはや指導の範疇を超えておりパワハラに該当する。周囲へも悪影響を与えており職場全体の空気も悪く従業員の士気にも影響する。」と主張、交渉を重ねた結果、会社側はパワハラである事を認め、上司は異動、職場環境の改善につながりました。

上記の例は比較的良い結果で収まったケースです。全てこの通りとは行かないケースもありますが、相談する事で道が開ける事が必ずあります。もし、これを読んでいる方で同じような境遇にいる方は相談する事をおすすめします。

ただし、相談する前に下記のものは準備しておくようにしましょう。

1.言動の記録(手帳等に記録、○月○日○時○分、職場内のどこで誰がどのような暴言を発したとかの内容)

2.ボイスレコーダー等があれば音声のデータで残しておく(本人同士の肉声が録音されているので言動の記録より強力な証拠になります。)


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