成果主義賃金制度がパワハラを生んでしまった その原因を考える

万年筆とインク

恣意的な評価を下し辞めさせるというのは、働く人の人格まで否定するパワハラそのものであり断じてあってはならないことです。

成果主義賃金制度とは、仕事の業績(または成果)をおカネ(賃金)に反映させる制度の事で

「仕事の成果が上がれば高い給料を得たり昇格したりするけれど成果が上がらなければ給料は上がらない」という制度です。むしろ、成果があがらないことを理由に給料が下がることがあり得ます。

業績をはかるやり方として人事考課の中での業績考課であったり、目標管理において目標達成度を利用するやり方があり、主流は後者が多いです。

会社側の「個人の仕事へのやる気を引き出し、会社の業績アップにつなげていく」という言い分は、一見すると正論に聞こえますが・・・。

 

成果主義賃金制度の悲しい現実

お前はクビだ

仕事の成果を上げれば高い給料が得られるという観点は大切なのですが、

この成果主義賃金制度がパワハラに影響しているのが悲しい現実です。

成果が上がらない人に対して「部署の事業計画が達成できなかったのは、お前のせいだ」と責めて退職に追い込むといったパワハラが現実に行われているのです。

 

成果主義賃金制度が生んだ問題点

東京

成果主義賃金制度によって「成果を上げる人のみが優秀」「結果が全てでありプロセスはどうでもいい」と考えてしまう人が増えてしまいました。

結果として上司が「仕事の結果しか見ない」「若年層の人材に高すぎる仕事のレベルを強要する」ようになり、過酷な職場環境になってしまっています。

 

職場の中の全員が単なる競争相手になってしまう

競争

職場では仲間意識も薄れ、同じ職場ではたらく人が単なる競争相手となってしまいます。そこには仕事を協力して解決する同僚や先輩、後輩という姿はありません。それぞれが自分の成果を出すことに目一杯で部下や後輩の面倒を見るといったところに気が回らなくなり、自分たちが培ってきた経験や知識を共有することができなくなっているのです。

仕事を丁寧に教えてくれる先輩や上司もおらず、結果が出ない事に対して叱責するだけのパワハラが生まれ、隣でそのような事態があっても見て見ぬふり、質問することも出来ない職場環境になっていきます。ちょっとでも質問したら同僚から「ググレカス」とかえってくるかもしれません。

 

目標管理制度を悪用したパワハラがある

警告

成果主義賃金制度においては目標管理制度というものがあります。上司と部下が面談して目標を設定し、その達成度で評価するというものです。評価基準には業績評価と行動評価(仕事に対する意欲、態度であったり、協調性といったもの)があり総合的な評価が下されます。

辞めさせたい人や意にそぐわない人がいれば、達成できないレベルの業績目標を設定させ、出来なかったらそれを理由に辞めさせようとするのです。

人事評価の際に提出した自己目標が達成していないことについて数時間にもわたる面接を行い、自発的に「辞めます」と言わせようとするパワハラが行われます。

このようにターゲットとなると仮に業績を上げていたとしても、パワハラ上司にとって気に入らない存在であれば、行動評価を著しく低く評価して辞めさせようとします。

恣意的な評価を下し辞めさせようとするのは立派なパワハラです。

もし、恣意的な評価をされて真剣に悩んでいる人は普段のパワハラの被害をメモやICレコーダーで記録しておくのは勿論のこと、面接の際のパワハラ上司の言動もしっかりと記録しておきましょう。

専門の弁護士に相談するときの強力なツールになります。

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